看護師に限らず、通勤時間は短く、負担の少ない方が好ましいのは言うまでもない。通勤時間が長くなり、精神的にも体力的にも消耗されてしまうと、仕事への影響も大きくなる。しかも、通勤は毎日のことなので、その負担は蓄積される形だ。
渋滞の道路を長時間、運転しての通勤や、満員電車に揺られた上で職場に来るのでは、いざ仕事を始める際には疲れ切っていて、力を発揮するのが難しいかもしれない。自分のペースで仕事をしたり、調整をしたりといったことが可能なら支障は少なくできるだろうが、看護師の場合、患者が相手であり、生死に関わることも多いので、そうもいかないのが現実だ。
仕事に集中し、十分な力を発揮するためには、やはり仕事以外の部分での消耗を抑えることが大切になる。
そこで、考えたいのが通勤の方法や時間だ。

職場の近くに住居を確保し、通勤時間を短く、楽にすることが望ましいのは言うまでもないが、上手くは行かないこともある。その場合には、ちょっとした工夫をすることも大切だ。
満員電車に乗らないように通勤時間をずらしてみたり、仕事の開始時間より早く職場に行き、休憩を入れたりといったことも意外に効果的だ。乗換えが少なくてすむ場所に引っ越すことも負担軽減に繋がるかもしれない。実働時間が同じ8時間でも、通勤に片道2時間かかる場合と30分の場合では、12時間と9時間の活動となり、その負担には大きな差が出る。しかも、通勤は毎日のことなので、負担は蓄積され、大きくなる一方だ。
我慢してやり過ごせるものではないので注意が必要と言える。仕事のパフォーマンスを上げるためにも、仕事以外の部分で負担を増やさないよう、通勤時間を工夫することが大切だ。

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